日野プロフィアのDPR再生不良
2026/02/10
こんにちは!
分解しないエンジン&DPFクリーニングでおなじみの
グッドワン本州AIS 近森です。
物流の現場で「トラックが止まる」ことほど恐ろしいことはありません。特に近年、ディーゼル車の排気ガス規制に伴い搭載されている排気後処理装置(DPR/DPF)のトラブルは、多くの運送事業者様にとって頭の痛い問題となっています。
「自動再生が終わらない」「手動再生を求めてくる頻度が増えた」「とうとう手動再生すらできなくなった」……。
こうした症状は、単なるフィルターの目詰まりだけではなく、エンジン内部の燃焼状態やインジェクター、酸化触媒(DOC)の不調が複雑に絡み合って発生します。今回は、日野プロフィア(平成30年式)についてお話していきます。
深刻な現状:なぜ再生が終わらないのか?
強制再生を試みましたが、激しい白煙と異臭が発生しました。これは燃料が正常に燃焼できていない、あるいは排気管内で未燃焼ガスが燻っている証拠です。
1)再生温度が上がらない
強制再生開始から20分経過しても、DPR入口温度(IN)は260℃、出口温度(OUT)は240℃程度だったりする場合。
通常、スス(PM)を焼き切るには600℃近い温度が必要です。これではいつまで経っても再生は終わりません。
2)燃料噴射量が異常に高い
再生中の燃料噴射量が 62.67 mm³/st など。温度が上がらないため、エンジンコンピューター(ECU)が必死に温度を上げようとして燃料を過剰に吹いている状態です。これが余計に白煙やススの原因になる悪循環になります。
3)インジェクター補正値のバラつき
シリンダーごとの燃料噴射補正値を確認すると、+4.94や-3.37といった大きな数値のバラつきがあったりします。(基準値は-0.02や0.01です)これは各気筒で燃焼バランスが崩れていることを示唆しています。
このような場合は再生を続けることは車両火災や触媒溶損のリスクがあるため即時中断して、ディーラーさんに診てもらってください。
しかしここでは必ず「Dpfの交換が必要だ」と言われても少し待つべきだと思います。
弊社にできること
① 酸化触媒(DOC)洗浄
DPRの前段にある酸化触媒は、排気ガス中の成分と反応して熱を生み出す重要なヒーターの役割を持っています。ここの活性が落ちていると、いくら燃料を吹いても温度が上がりません。非分解で特殊洗浄液を使用し、触媒表面の被毒物質や汚れを洗い流します。
② 吸気スプレー(ERC社)
「良い燃焼」には「良い空気」が必要です。EGR(排気再循環)によって汚れた吸気マニホールドやターボ周辺に、洗浄スプレーを噴霧。ブタンガスとスス分解成分により、センサー類を傷めることなく堆積したカーボンを軟化・除去します。
③ インジェクタークリーナー(ERC社)
燃料ラインからインジェクター内部の汚れを強力に分解します。霧化状態(スプレーパターン)が悪くなったインジェクターを正常に戻すことで、完全燃焼を促進し、ススの発生そのものを抑えます。即効性が高く、補正値の改善に直結します。
④ DPF再生促進剤「カットクリーン」
通常600℃必要なススの燃焼開始温度を、触媒効果により約350℃まで引き下げる添加剤です。DOCが弱って温度が上がりきらない車両でも、低い温度でスス焼きが可能になり、DPRへの熱負荷も軽減されます。
⑤ 水素ガスカーボンクリーニング
仕上げは水素ガスです。原子レベルで小さい水素を吸気から流し込み、燃焼室の隅々、インテークバルブ、ピストンリング周辺のカーボンと結合させて燃やし尽くします。エンジンの「深呼吸」を取り戻すような作業です。
故障コード上は「異常なし」とでていても、人間と同じように静かに進行する癌のようなものも沢山あります。
高額な触媒交換(数十万円~)を即座に行うのではなく、まずは洗浄とメンテナンスで機能を回復させ、車両を稼働させながら未来への投資をしてください。
✔自動再生の頻度が増えた
✔再生時間が長くなった
✔アイドリングが不安定
こうした予兆は、DPR交換のサインではなく、「エンジン内部が汚れていますよ」というサインかもしれません。完全に詰まって動かなくなる前に、吸気・燃料・排気のトータルクリーニングをご検討ください。プロフィアに限らず、排気量13,000cc級の大型トラックでも、しっかり手を入れればエンジンは応えてくれます。
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株式会社グッドワン本州AIS
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